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“ウォレットとプライバシー”のID
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ウォレットからIDを追加すると、あなたのIDの情報とIDを追加するときに提出された確認のための情報は、Appleと政府の発行機関によって不正行為防止の目的で使用されます。発行機関のアプリからIDを追加すると、Appleは、政府の発行機関と、あなたがウォレットでIDの情報を提供していることのみを知ることになります。
ウォレットの身分証明書カード機能は、身分証明書を簡単に、素早く、より安全に提示できるように設計されています。
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- あなたが自分の身分証明書をいつ誰に提示するかについて、Appleと政府の発行機関が知ることはありません。
- あなたの身分証明書カードの画像をAppleが閲覧したり、保存したりすることはありません。Appleは、設定時に不正行為を防止し、ウォレットに身分証明書を表示する目的で、あなたの運転免許証または州発行の身分証明書から得られる一部の情報のみを使用します。
- ウォレットで身分証明書を提示するときは、必要とされる特定の情報がデバイスであなたに表示されますが、あなたの確認なしにその情報が提示されることはありません。
- ウォレットから身分証明書を追加するときは、身分証明書の情報、Apple Account、デバイスの使用パターンと設定に関する情報は、本人確認と不正行為防止の目的で、Appleと政府の発行機関によって使用されます。
- IDを追加するときに提出された追加の確認のための情報(あなたのLive Photosや記録された顔や頭の動きなど)は、この機能に対する不正行為防止の目的でAppleによって使用され、政府の発行機関があなたの身分証明書をウォレットに追加することを承認または却下するまで保持されます。
ウォレットにIDを追加すると、身分証明書を簡単に、素早く、より安全に提示することができます。
身分証明書の追加
ウォレットからの州発行の身分証明書の追加
身分証明書を追加するには、政府機関の発行した身分証明書(運転免許証や州発行の身分証明書など)の表と裏の写真を撮るよう求められます。提出した画像が政府の発行機関に確実に承認されるよう、画像の品質と種類がデバイスによって評価されます。あなたの身分証明書の画像はデバイス上で暗号化され、政府の発行機関に送信されます。発行機関は第三者の本人確認サービス提供者と画像を共有する場合がありますが、Appleではあなたの身分証明書カードの画像を閲覧したり、保存したりすることはありません。デバイスであなたの身分証明書カードのバーコードを読み取り、本人確認と不正行為防止の目的で、名前、住所と生年月日がAppleと共有されます。Appleは、機能への対応を促進し、基となっているAppleのプラットフォーム上での不正行為を防止する目的で、身分証明書の情報が問題なく確認されたかどうかなどの確認結果に関する情報は保存し続けますが、バーコードから読み取った生年月日などの基本的な身分証明情報を保存することはありません。ウォレットに身分証明書カードを追加しようとしている人がそのカードの所有者と同一人物であることを確認するため、自分で自分のLive Photosを撮影するよう求められます。提出した静止画像が政府の発行機関に確実に承認されるよう、Live Photosの静止画像の品質がデバイスによって評価されます。身分証明書用に登録されている画像と照合するために、このLive Photosの静止画像はデバイス上で暗号化されて政府の発行機関に送信されます。政府の発行機関は、機関のプライバシーポリシーに準拠してこの静止画像を処理し、その際に顔認証技術の使用が許可される場合があります。不正行為を防止するため、静止画像を政府の発行機関に提出する前に、あなたのLive PhotosはデバイスとAppleにより評価され、Live Photosが生身の人間のものであること、またその人物が身分証明書をウォレットに追加するために静止画像を提出している人と同一であることを確認することに役立てられます。また、一連の顔や頭の動きを行うことが求められることもあります。これらの動きは、デバイスとAppleによってLive Pohotosが評価されるのと同じ方法で評価されます。Live Photosや動き(求められた場合)に関する情報は保存されますが、Live Photosや動き自体の記録は保存されません。この情報は、身分証明書の追加を処理する際にあなたに関連付けられた形で保存されます。
あなたのApple Account、デバイスの使用パターンと設定に関する情報、ならびにあなたのLive Photosおよび顔と頭の動きに関する情報は、不正行為防止の目的でAppleと共有されます。Appleは、不正行為防止を目的として、この情報に基づいた不正行為の指標を政府の発行機関と共有します。身分証明書のウォレットへの追加を承認決定するのは、Appleではなく政府の発行機関です。場合によっては、政府の発行機関からさらなる情報や発行機関への直接来訪を求められることがあります。Appleは、政府の発行機関が追加の確認情報を求めた事実や確認を行う方法(例えば、直接来訪など)についての情報を受け取る場合があります。Appleは、政府の発行機関があなたの身分証明書をウォレットに追加することの承認決定を行なっている期間に限り、この機能の管理と改善を目的として、この情報をあなたに関連付けた形で保持します。場合によっては、政府の発行機関から追加の情報の審査に伴い、確認コードが提供されることもあります。この確認コードはデバイス上で暗号化され、政府の発行機関に送信されます。Appleでは確認コードを閲覧したり、保存したりすることはありません。政府の発行機関は、Appleがデバイスに承認状況のアップデートを送信し、身分証明書をウォレットで管理できるように、承認状況(例えば、審査中、承認済みなど)に関する情報をAppleに提供する場合があります。
発行機関のアプリからの身分証明書の追加
この機能は日本でのみ使用できます。政府の発行機関のアプリを使用してウォレットに身分証明書を追加するには、発行機関の利用規約に同意する必要があります。また、政府の発行機関に対して身元を証明するための手順を完了すること、および身分証明書のPINまたはパスワードを設定することが必要な場合があります。PINまたはパスワードは、政府の発行機関のアプリからのみアップデートできます。Appleは、政府の発行機関のアプリで行ったあなたの操作に関する情報を一切受け取りません。身分証明書のウォレットへの追加を承認決定するのは、Appleではなく政府の発行機関です。
デバイスへの身分証明書の情報提供
政府の発行機関によってウォレットへの身分証明書の追加が承認されると、身分証明書を反映した情報は暗号化されて保存されます。暗号化された情報はデバイス上のSecure Enclaveを使用しない限り復号化できません。ウォレットに移動し、身分証明書の裏面を表示して、“運転免許情報”、“州発行のID情報”、または“カード情報”をタップして詳細の表示を認証することで、いつでもこの情報を表示することができます。Appleはこの情報を見ることはできません。Secure Enclaveに関して詳しくは、support.apple.com/guide/security/secure-enclave-sec59b0b31ff/web をご覧ください。
ウォレットでのIDの保護
不正に身分証明書カードがアクセスされたり提示されたりすることを防止するため、カードとFace IDの顔認証またはTouch IDで使用されている生体認証識別子を関連付けることが求められます。身分証明書またはその情報を提示するには、設定時に身分証明書と関連付けた特定の方法と生体認証識別子による認証が必要になります。デバイスの設定によっては、別の認証オプションが使用可能な場合もあります。認証方法は、Appleではなく、お使いのデバイスに保存されます。認証方法を変更したい場合、身分証明書カードを削除して、新規の認証方法と共に再びカードをウォレットに追加する必要があります。
身分証明書の提示
身分証明書を直接提示する場合は、iPhoneまたはApple Watchをリーダーにかざすと、誰があなたのIDを要求しているかに関する情報と、要求されているIDカードからの特定の情報を受け取ることができます。認証時に、デバイスは、リーダーと直接のエンドツーエンドの暗号化チャンネルを確立して、認証された情報を送信します。日本の身分証明書の場合のみ、身分証明書を身分証明書リーダーにタッチして提示する前に、ウォレットで身分証明書を選択して事前に表示しておく必要があります。日本の公的個人認証サービス(JPKI)を使用して身分証明書を提示する場合、要求されている特定の情報に関する情報はウォレットに表示されません。
商品またはサービスにアクセスするために年齢を証明できるものや身分証明書が必要なアプリでは、必要となる特定の情報が示された同意シートと、その情報が要求元のアプリで保存される期間が提示されます。認証時に、デバイスで、認証された情報が含まれる暗号化されたペイロードがアプリに送信されます。暗号化されたペイロードには政府の発行機関から発行された、あなたの身分証明書固有のデジタル署名が含まれます。これにより、アプリで、あなたの身分証明書が有効であることを確認できます。
ウォレットで身分証明書カードをタップすると、カードをいつどこで誰に提示したかや提示した情報についてなどの過去の提示履歴を表示できます。この情報はデバイスによって生成されたもので、Appleまたは政府の発行機関が、いつどこで誰にあなたが身分証明書カードを提示したのかを知ることやその記録を保存することはできません。日本では、病院で身分証明書を提示した場合など、要求されたサービスを提供するために必要な場合、日本政府があなたの提示に関する情報を知ることがあります。
身分証明書の管理
ウォレットで身分証明書をタップすることで、いつでも身分証明書カードを管理できます。プライバシーを保護し、身分証明書カードの情報を安全に保管するために、身分証明カードの詳細を表示する前に認証が必要になります。身分証明書カードの情報をアップデートまたは変更するには、政府の発行機関に連絡する必要があります。ウォレットでの身分証明書カードの管理に役立てるために、Appleは、あなたの身分証明書カードがまだ有効であるかどうかの報告を政府の発行機関から定期的に受けます。また、Appleは、あなたの住所が更新されたかどうか、またはあなたの身分証明書カードの状況が変更されたかどうか(例えば、使用中から停止に変更)などの身分証明書カードの更新に関する情報を政府の発行機関から受け取ります。Appleが更新された具体的な住所などの更新に関する詳細を受け取ることはありません。Appleは、ウォレットに身分証明書カードが保存されているときに身分証明書カードの状況が変更されたかどうかなどの身分証明書カードの更新に関する情報を保持します。この情報は、不正行為防止とセキュリティの目的のみに使用されます。
身分証明書カードの裏面を表示して、“この運転免許証を削除”、“この州発行の身分証明書を削除”、または“カードを削除”をタップすることで、いつでも身分証明書カードをウォレットから削除できます。身分証明書カードを削除すると、すべての提示履歴がデバイスから削除されます。
身分証明書カードの改善
この情報をAppleに提供することを選択した場合、Appleは、ウォレットの身分証明書カードを発行するかどうかの政府の発行機関の決定と共に、あなたの年齢、性別、人種/民族(利用可能な場合)、および外見のスキントーンを運転免許証または州発行の身分証明書から匿名で収集します。Appleは、本人確認プロセスでの傾向を監視するためにこの情報を使用します。iOSデバイスで“設定”>“プライバシーとセキュリティ”>“解析と改善”に移動して、この情報を確認したり、同意を変更したりできます。政府の発行機関のアプリから情報を提供する場合、“身分証明書カードの改善”を選択することはできません。
Appleは、ウォレットのIDの機能を改善するために、身分証明書カードに表示される情報(名前や生年月日など)以外の情報を使用することはありません。あなたと関連付けられていない身分証明書カードのデータは、この機能およびその他のApple製品とサービスの改善のために保持される場合があります。例えば、Appleは、ユーザエクスペリエンス改善の目的で、ユーザが身分証明書カードをウォレットに追加するときにどこで問題に直面したかについての集約された匿名情報を保持する場合があります。また、Appleは、ウォレットの身分証明書カードを改善するために、この機能に関連してあなたから収集する情報または政府の発行機関から受け取る情報を匿名化します。例えば、Appleは、ウォレットに身分証明書カードを追加するときに提出された画像の品質に関する情報や、画像が政府の発行機関によって承認されたかどうかについての情報を受け取ります。Appleは、あなたのデバイスでの提出画像の評価を改善したり、州の発行機関に画像を承認してもらう方法についてのよりよい指示をユーザに提供したりする目的で、例えば、この情報を匿名化して使用するような場合もあります。
その他
Appleは、情報をAppleのサービス提供者と共有する場合があります。このサービス提供者は、この通知とAppleの指示に従って情報を処理する義務があり、受け取った個人データを保護するために合理的なセキュリティ対策を講じることが義務付けられています。また、個人情報は、保持することが法律により義務付けられている場合、あるいはあなたから同意を得ている場合を除き、サービス完了後、直ちに削除するものとしています。
Appleは、この通知に記載されている通りに、かつAppleのプライバシーポリシーに従って、または法律で定められた通りに、収集目的を達成するために必要な期間のみ個人データを保持します。保持期間の決定においては、まず収集した個人データを保持する必要があるかどうかを検討し、保持する必要がある場合は、法律の下で許容される最短の期間を個人データの保持期間とするように努めます。
Appleが収集する情報は、いかなる場合においても、Appleのプライバシーポリシー(www.apple.com/jp/privacy を参照)に従って取り扱われます。
公開日:2025 年 3 月31 日